「35歳の教科書」

　タクシー業界では、育児サポートや買い物代行等の附帯サービスがさかんになってきているそうです（ニュースはこちら）。

　記事では、「ニッチな顧客を狙ったアイディア合戦」と称されていますが、他業種の行っているサービスとかぶる部分もありますし、介護サポートなみに「ニッチな顧客」の指示を得るのは、難しいのではないかと感じました。

　「ニッチ市場」とは、特定の需要に対して供給が不十分な小規模市場のことで、「隙間市場」と言い換えることもできます。
　供給が不十分であるがゆえに、ここを狙ったビジネスをすれば勝算がかなり高まりますが、この「需要」を見出すのが（又は作り出すのが）大変難しいところです。
　
　自分が「ニッチだ！」と思っていたとしても、それを思いついている人は既に千人はいると思った方がいいですよ、という一文をこの本で読んで、「そうだろうな〜」と思いました。そうそう簡単に思いつけるようであれば、既に「ニッチ」ではないですし、仮に思いついたとしても、それを実行に移すのは、とても大変なことだと思います。

　民間人校長を務められた藤原和博さんの著作です。

35歳の教科書―今から始める戦略的人生計画