読書

「今朝子の晩ごはん」

確定申告は終わりましたが、総勘定元帳を印刷したり、申告書控えをファイルしたり、慌ただしい毎日に変わりはありません。 個人事業主である小説家のエッセイやブログを読むと、確定申告についての記述を見かけることがあります。 時代小説や歌舞伎入門書な…

「オーデュボンの祈り」

福岡の現役弁護士さんが、「このミステリーがすごい!」大賞を受賞されたそうです(ニュースはこちら)。弁護士という激務と並行して、長編小説を書き上げられる精神力はすごいですね。 弁護士が登場する小説は少なくないですが、税理士が主役の小説はあまり…

「死神の精度」

11月の「税を考える週間」に合わせて、税務大学校で、毎年公開講座が行われます。 埼玉県まで遠征することはできないものの、毎年どのような内容の講座が行われるのか、ついチェックしてしまいます(今年の詳細はこちら)。 今年の講座で気になったのは、…

「かばん屋の相続」

京都の某老舗かばん店の相続問題に着想を得たと思しき作品です。事実の記録ではなく、ほぼフィクションで、「謎」の解明が見事な短編です。 著者は、「下町ロケット」で直木賞を受賞された池井戸潤さん。 「相続」という題名がついていますが、銀行小説と言…

「ザ・万遊記」

今年の下半期は、万城目学さんの著書をイナゴのように読み尽くしました。 万城目さんは、仕事を辞めて作家を目指しておられた時期に、あるきっかけから簿記の専門学校に通い、熱心に勉強をしたことがあったそうです。 簿記はビシビシと正解があるので、正解…

「財務3表スピードマスター」

「『損益計算書』はともかく、『貸借対照表』ってどう見たらいいの?」とおっしゃる方は少なくありません。さらに「キャッシュフロー計算書」が加わると、「分からない・・・」と思われるのも仕方のないことだと思います。 「この財務3表をまとめて理解する…

「わが愛の税務署」

カバーには「倒錯した納税意識が痛快」と紹介されていますが、難しく考えず、単純に面白く読みました。ちょっと赤塚不二夫さんの漫画を思い出しました。 本作の解説で、作家としての収入が激増した際、税務署に呼び出しを受け、出向いてみると大したことは聞…

「超税金対策殺人事件」

ある小説家がウィンタースポーツにはまり、つぎ込んだお金を経費にするために、これを題材にエッセイを書くことにしようとしたら周囲の人から「せこい」と非難された、と書いていました。 実際に経費にしたかどうかは明らかにされていないのですが、「せこい…

「35歳の教科書」

タクシー業界では、育児サポートや買い物代行等の附帯サービスがさかんになってきているそうです(ニュースはこちら)。 記事では、「ニッチな顧客を狙ったアイディア合戦」と称されていますが、他業種の行っているサービスとかぶる部分もありますし、介護サ…

「五足の靴」

所長は「遠くへ行きたい」ようですが(詳しくはこちら)、行かれると困るので、旅行記を読んで我慢してもらっています。 その所長おすすめの一作がこちら。 本作は、北原白秋他4名の詩人の手から成る紀行文です。舞台の大半が九州のため、とても身近に感じ…

「覆面作家の夢の家」 

税金に関する古い本を読んでいると、法改正により、今とは全然違う取扱いだったということに気がつくことがあります。 優遇税制に関しては、「今はその取扱いはありませんよ」とか、「要件が変わっていますよ」ということがたまにありますので、最新の情報を…

「税務署に睨まれない確定申告の書き方」

仕事柄、実務書を読むことが多いのですが、著者の主張と自分の考えていることとが非常に近いと、その先生の著書を追いかけることがよくあります。 今、私が「追っかけ」をしている先生のうちのお一人が、林高宏先生。 元税務調査官の税理士さんです。 林先生…