世界の税金 

 男子100メートルの世界記録保持者である陸上選手が、賞金以上の税金を納めることを回避するため、ある大会を欠場するとのことです(ニュースはこちら)。
 選手本人を含め、記録を期待される方にとっては残念なニュースではないかと思います。

 陸上選手でこのようなニュースを聞くのは初めてですが、2ヵ国以上で活躍するスポーツ選手は、複数国で納める税金が極力少なくなるよう、綿密な計算をするそうです。
 このため、「A国には1年間のうち○日間しか居られない」といった制約があるらしく、プライベートでも自由に入出国するのは難しいそうです。

 とある外国人歌手のワールドツアーが発表されたときのことです。「今回のツアーで来日するか否か?」という話しをしていると、所長は「ないと思う」と回答。
 なぜかと尋ねてみると、「前回の来日分を含めると、今回来日すると消費税の納税義務者になる可能性が高いから」とのこと。

 所長の予想通り、そのワールドツアーに日本は組み入れられませんでした。消費税が理由かどうかは不明ですが、世界を股にかけて活躍する方は、いろいろな国の税法の専門家をスタッフとして雇っているのでしょうね。