税金は高くない?

 博報堂生活総合研究所の調査によると、「税金を高い」と感じている人の割合が、過去最低の38.7%になったそうです(ニュースはこちら)。

 この結果を受けて、「税金は高くないと感じている人が多い=増税OKと言う人が増えた!」と断言しているニュースもありましたが、これについては「ちょっと強引かな〜」と感じました。増税を容認する方は、「社会福祉の充実」等の前提あってのことであり、「日本の税金は安くてお得!」と感じておられるわけではないからです。

 また、この調査に対して回答を寄せた方が、どのような方であるのかも気になります。自ら事業を行っている方と、主に給与を受けておられる方とでは、感じ方に隔たりがありそうな気がします。いろいろな職種の方からまんべんなく得られた回答であるなら問題はないと思いますが、実際はどうなのでしょうか。

 これを興味深い調査結果のひとつとしてとらえることは有益かもしれませんが、「国民の総意」として扱う報道機関があることについては、やや違和感を覚えました。