会計ソフト入力の際の注意

 某大手予備校が、法人税と消費税の申告漏れを指摘されたため、修正申告をし、不足分の税額を納付したとのニュースが報じられています。

 申告漏れの原因は、「消費税が課税される収益を、非課税で計算するよう計算ソフトを設定していたため」とのこと。
 「会計ソフトに入力するとき、消費税がかかる売上を、消費税がかからない売上として入力していたのかな?」と思いましたが、これは、ご自分で入力される方には珍しいミスではありません。
 入力の際は、金額や勘定科目など注意を払う点が多く、消費税の課税区分にまで気が回らないというのはよくあることで、事前に「課税」と「非課税」の設定を固定していても入力ミスをすることもありますし、設定自体が間違っていることも少なくありません。

 当事務所では、入力だけに頼らず、手計算を行うことで検算をしていますが、一企業の経理担当者にここまで要求するのは、よほど税務に精通した方でない限り、難しいのではないかと感じました。
 幸い、当該予備校では、これを機会に専門性の高い担当者を置くこととされたようで、却って良い方向に向かったように感じました。