相続に関する手続き

 震災の被害を受けた地域で、岩手弁護士会が、「相続放棄の手続き期間延長の申し立て」を呼びかけているそうです(詳しくはこちら)。

 放棄をしないと、思いがけない借金をも相続する可能性があるため、放棄の手続きの締切である「3ヵ月」をとりあえず延長してもらい、ゆっくり検討することを推進しているようです。

 ある事件に巻き込まれて亡くなった男性のご子息が、事件が解決していないのに、国から相続税の申告をするように言われて辛い思いをされた、というニュースをテレビで見たことがあります。
 相続税の申告は、死亡から10ヵ月以内(本当はもっと厳密な決まりがあります)にすることになっているので、事件の解決を待つことはできなかったそうです。

 いずれの場合も法律で決められたことであり、相当の手続きをすれば期限が延長される可能性もあるのでしょうが、混乱しているときには、思いつきそうにありません。
 今回の弁護士会の呼びかけによって、「教えてもらって良かった!」と安堵する方は多いのではないでしょうか。