遺産のひとつ

 以前、ある税理士さんが、「各家庭に飛び込み営業で、『お宅の相続税診断をしますよ!』とやってみたいんですよ」とおっしゃっていました。
 いざというときに対策が間に合わないのが相続税の難しいところだから、というのがその理由だそうです。
 しかし、実際にそういう営業をかけられたら、ちょっと引いてしまうかもしれません。ご本人も「さすがに無理ですけどね〜」と言われていました。

 信託銀行での「遺言信託」の取扱いが増加しているようです。5年前と比べ、5割増というのはかなりの伸び率ではないでしょうか。

 「相続の話」をタブー視しない方が増えてきたのも要因のひとつとは思いますが、「相続時のトラブル回避」がその目的の主流のようです(記事はこちら)。

 故人の遺志を尊重したくても、それが分からなければどうしようもありませんし、そのせいで遺族が余分に争うことになれば、不幸な話だと思います。
 この記事でも触れられているキットについては、以前ブログでご紹介させていただきました(詳細はこちら)。
 無用のトラブル防止のためにも、自分の意思を明文化しておくことは有益なことだと思いますし、これもまた、遺産のひとつと言えるのではないでしょうか。